
結論
この脆弱性は、Canonical MultipassのmacOS版に影響を及ぼし、ローカル攻撃者が悪意のあるコードを実行できる可能性があります。利用者は、影響を受けるバージョンを使用している場合、早急に対策を講じる必要があります。
この記事の要点
- Canonical MultipassのmacOS版に脆弱性が存在
- ローカル攻撃者による権限昇格のリスク
- 影響を受けるバイナリが書き込み可能な状態
- CVSSスコアは7.8
- 早急な対策が必要
脆弱性の概要
Canonical MultipassのmacOS版(バージョン1.16.3以前)において、CVE-2025-5199の不完全な修正が発見されました。バージョン1.16.0では、multipassdデーモンバイナリの所有権がroot:wheelに更新されましたが、/Library/Application Support/com.canonical.multipass/bin/内の5つの共存バイナリ(multipass、qemu-img、qemu-system-aarch64、qemu-system-x86_64、sshfs_server)は、インストールユーザーの所有権を保持し、書き込み可能な状態です。root LaunchDaemon(com.canonical.multipassd.plist)がこのユーザー書き込み可能ディレクトリを優先するPATH環境変数を設定し、これらの補助バイナリをそのままの名前で呼び出すため、ローカル攻撃者は補助バイナリ(例えばqemu-img)を悪意のあるラッパーで置き換えることができます。その後、rootデーモンが通常の実行中にこのバイナリをトリガーすると、悪意のあるコードがroot権限で実行され、ローカル権限昇格が発生します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CVE番号 | CVE-2026-49237 |
| 公開日 | 2026-05-28T14:16:24.270000Z |
| 対象システム | Canonical Multipass macOS版(バージョン1.16.3以前) |
| 脆弱性の種類 | ローカル権限昇格 |
| CVSSスコア | 7.8 |
| 攻撃条件 | 認証不要 |
◆ CVEについてはこちらから
まず何をすべきか
- 使用しているCanonical Multipassのバージョンを確認する
- 影響を受けるバージョンを使用している場合は、アップデートを検討する
- セキュリティパッチが提供されるまで、システムのアクセス制御を強化する
出典元
- NVD詳細ページ:https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-49237
- CVE公式ページ(cve.org):https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-49237
- security@ubuntu.com:https://github.com/canonical/multipass/security/advisories/GHSA-r2xg-x32f-23c5
対象システムと影響範囲
影響を受けるのは、Canonical MultipassのmacOS版(バージョン1.16.3以前)を使用しているユーザーです。これにより、ローカル攻撃者が権限を昇格させるリスクがあります。
被害内容
悪用された場合、攻撃者はroot権限でコードを実行でき、システムの完全な制御を奪われる可能性があります。
既知の悪用状況
現時点では実際の攻撃への悪用は確認されていません。
対応方法
ベンダーからの公式な修正バージョンやパッチが提供されるまで、影響を受けるバージョンの使用を避けることが推奨されます。
FAQ
Q1. どの製品が影響を受けますか?
Canonical MultipassのmacOS版(バージョン1.16.3以前)が影響を受けます。
Q2. まず何をすればよいですか?
使用しているバージョンを確認し、影響を受ける場合はアップデートを検討してください。
Q3. 実際の悪用は確認されていますか?
現時点では実際の攻撃への悪用は確認されていません。

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