
結論
この脆弱性は、ArcaneのREST APIにおいて、適切な管理者権限のチェックが行われていないため、認証されたユーザーがGitリポジトリの設定を不正に操作できる問題です。これにより、攻撃者は他のユーザーのGit認証情報を取得することが可能になります。
この記事の要点
- ArcaneのREST APIにおいて、管理者権限のチェックが不十分
- 認証されたユーザーがGitリポジトリの設定を操作可能
- 攻撃者が他のユーザーのGit認証情報を取得できるリスク
- 脆弱性はバージョン1.19.0で修正済み
- CVSSスコアは9.9で高リスク
脆弱性の概要
ArcaneはDockerコンテナ、イメージ、ネットワーク、ボリュームを管理するためのインターフェースです。バージョン1.19.0以前のArcaneのhumaベースのREST APIは、GitOpsソースリポジトリとその保存された認証情報を管理するために、/api/customize/git-repositoriesおよび/api/git-repositories/syncの下に9つのエンドポイントを公開しています。そのうち8つのエンドポイント(list, create, get, update, delete, test, listBranches, browseFiles)は、他の管理者管理リソースが使用するcheckAdmin(ctx)ヘルパーを呼び出さず、huma認証ミドルウェアは認証のみを強制し、管理者ロールを強制しません。その結果、デフォルトのユーザーロールを持つログインユーザーは、Gitリポジトリの設定をリスト、作成、変更、削除、テストすることができます。攻撃者は、既存のリポジトリのURLを攻撃者が制御するホストに再指向させ、token/sshKeyフィールドを省略することで、Arcaneが次回の/test、/branches、または/files呼び出し時に正当なPAT/SSHキーを復号化し、攻撃者のホストにHTTP Basic認証(またはSSHキー認証)として提示させることができます。これにより、平文のGit認証情報が一度の操作で流出します。この脆弱性は1.19.0で修正されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CVE番号 | CVE-2026-45625 |
| 公開日 | 2026-05-29T18:17:10.267000Z |
| 対象システム | Arcane 1.19.0以前 |
| 脆弱性の種類 | 認証バイパス |
| CVSSスコア | 9.9 |
| 攻撃条件 | 認証済みユーザーによる操作 |
◆ CVEについてはこちらから
まず何をすべきか
- Arcaneのバージョンを確認し、1.19.0以降にアップデートする。
- 影響を受けるエンドポイントの使用を一時的に停止する。
- システムのログを確認し、不審な活動がないか監視する。
出典元
- NVD詳細ページ:https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-45625
- CVE公式ページ(cve.org):https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-45625
- security-advisories@github.com:https://github.com/getarcaneapp/arcane/security/advisories/GHSA-7h26-hg47-p9hx
対象システムと影響範囲
Arcane 1.19.0以前を使用しているすべてのユーザーが影響を受けます。特に、GitOpsを利用している環境ではリスクが高まります。
被害内容
悪用された場合、攻撃者は他のユーザーのGit認証情報を取得し、不正にリポジトリの設定を変更することが可能になります。
既知の悪用状況
現時点では実際の攻撃への悪用は確認されていません。
対応方法
Arcaneのバージョンを1.19.0以上にアップデートすることが推奨されます。
FAQ
Q1. どの製品が影響を受けますか?
Arcaneのバージョン1.19.0以前を使用しているすべてのユーザーが影響を受けます。
Q2. まず何をすればよいですか?
Arcaneを最新バージョンにアップデートすることが最優先です。
Q3. 実際の悪用は確認されていますか?
現時点では実際の攻撃への悪用は確認されていません。

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